ブロックたし算_手順01

たし算の導入では「式の意味理解」を優先しよう

「3と1をたすと31」は、たし算を学んだ小学1年生によく見られる躓きです。そこで今回は、この躓きを避けるための「たし算の意味的理解」を促す指導をご紹介します。

3+1=31の躓きの原因

1年生ならではのほっこりする算数の躓きです。その躓きの要因は2つあげられます。

  • 3と1が数量のイメージを表現しているものと認識していない。
  • 「合わせる」という言葉が「2つの数字をくっつけるもの」と認識している。

これらの躓きを解消するには、式の数字が意味しているものを可視化にしたプリントワークが有効です。その一例としてプリントを使って解説します。

数字とイメージをつなぐ

式の上に黒丸は、数字が表す個数を表しています。それを数とイメージ(丸ブロック)を指さします。

ブロックたし算_手順01
丸ブロックと数字が対応していることを確認します。

「3だから黒丸が3こ。1だから黒丸が1こ」

と丁寧に数字と黒丸の数が対応することを確認します。

「合わせるイメージ」を描く

次に2つのイメージを合わせたあとのイメージを、答の上に描きます。

ブロックたし算_手順02
丸ブロックを書き込みます。

「これが3と1を合わせたもの」と説明します。こうして言葉の意味を書き換えます。

答を数字でかく

答の上にある黒丸の個数を数えて、解答欄に記入します。

ブロックたし算_手順03
上の丸ブロックをみて数字を書きます。

ここで改めてまとめます。

「3と1を合わせるというのは、数字をくっつけることではありません」といいながら、イメージの黒丸を改めて指さし「3個と1個を一緒にしたときの個数です」と説明します。

最後に

3たす1は31の躓きについて、殆どの児童が解消されます。「あわせて」という言葉に強く反応を示している場合がほとんどなので、指を同時に使いながら「3つと1つを合わせると?1…2…3…4!」と示してあげるといいでしょう。

慣れてきたらイメージを描かせるのではなく、指でその個数を作って取組むといいと思います。

今回、解説で用いた類似プリントが、無料でご利用できます。

算数が不得意な児童たちの学習にお役立て下さい。

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