ひき算2段繰り下がり手順5

ミス多発「2段繰り下がり」も合言葉で対応しよう

前の記事【繰り下がりのひき算のミスを回避する「合い言葉」】で紹介した合言葉「1減らし、1つける」。今回は、児童たちがひき算の2段繰り下がりでやってみます。

2段繰り下がりについて

306―138の計算では、一の位で繰り下がりが発生します。しかし十の位が0なので、繰り下がりができません。

そこではじめに百の位から十の位に繰り下げる。そして十の位から一の位に繰り下げる。一の位のひき算のために百の位から2段に分けて行う繰り下がりを2段繰り下がりと言います。これは、9を並べて最後を10にするなど方法などが一般的です。

しかし計算が不得意なお子さんは、この方法で混乱することがあります。そこで、これまで身につけた合言葉「1減らす1つける」に拘っていくと覚えることがなく楽です。

2段繰り下がりの合言葉

ご覧の通り904の十の位は空位(0)です。一の位から繰り下げようともできません。

ひき算2段繰り下がり手順0

「十の位は0です。1減らすことができません。そこで、まず百の位から十の位へ繰り下がりをします。そして十の位に数をもってきます」

と説明します。この時、意味が分からないお子さんもいます。百聞は一見にしかずです。まずは、やり方をみせましょう。

ひき算2段繰り下がり手順1

百の位の9を1減らします。そして十の位に1をつけます。

ひき算2段繰り下がり手順2

ここで0に1をつけたことによって、10になったことを確認します。つぎに十の位から一の位への繰り下がりです。十の位の10を1減らします。ここはゆっくりと、ゆっくりと行なってください。今回は分かりやすいように赤ペンで書いてます。

ひき算2段繰り下がり手順3

10が1へって、9となりました。そして一の位の数4に1をつけます。

ひき算2段繰り下がり手順4

そうすると、一の位の数は14となりました。これで一の位の計算ができます。

ひき算2段繰り下がり手順5

これが最後の状態です。百の位から十の位へ、十の位から一の位へ。と繰り下がりが続けて起こりました。

最後に

「1減らし、1つける」の合言葉は、複雑な手続きでミスが起こりやすい2段繰り下がりのひき算でも十分に発揮します。

ここでさらにひき算へのノート等の工夫にも配慮すれば、計算ミスの大幅な改善がみられます。ぜひ、複合的に工夫をしてやり易い計算環境を整えてあげてください。

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